どうもー、ゆきかざです!
保育園には1年を通して色々な行事・イベントがあります。
限られたクラスだけで行う小さいものから、園全体を通して行う大きなものまで様々です。
用意や準備を考えるとどれも大変なのですが、自分が特にイヤだなと思っていたものがありました。
それが「保護者会」です。
子どもとともに作っていく行事とは違い、「保護者会」は親(保護者)に来てもらい行うイベントです。
その「保護者会」について自分の思いを書きましたので、よかったら見てください。
Contents
自分が小さい頃の「保護者会」のイメージ
「保護者会」と聞くといったいどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
このブログを読んでくれる方はある程度大人だと思うので、お子様がいる方は「出席するもの」という人が多いかもしれません。
もう何年も「保護者会」なんて縁がないという方もきっといると思います。
「保護者会」は母親がたまに行くもの
私にとって小さい頃(小学生頃)の「保護者会」は母親がたまに行くよく分からない集まりというイメージでした。
母親に「今日、あんたの保護者会行ってくるから!」と言われ「はぁ、そうですか」という感じでした(笑)
どんな話をしているかは分からないけど、母親が帰ってきてから「あんたが給食をよく残すとか、みんなの前で言われたよ」とか言われて、イヤな気持ちになったのは覚えています(笑)
だから、基本的に「保護者会」は自分のダメな所を話されている感じで、あんまりいいイメージはなかったです。
自分が「保護者会」を開く側になるなんて、夢にも思わなかった
そんな自分も大人になり、まさかまさかの保育士になりました。
そんな小さい時の些細な記憶でしかなかった「保護者会」を、保育士になった自分は保護者を招いて開く側になりました。
そんな風になるなんて夢にも思わなかったですけどね。
人生はどんな風になるか全く分からないものですね。
過去に自分が学生だった時に、保護者会を開いていた先生たちはみんな大変だったんだろうなと今は思います。
「保護者会」を行う時に大変なこと
自分が「保護者会」を開くようになったといっても、最初は右も左も分からないのでクラスの先生や先輩に指示されたことを必死にやっていました。
そうやって何年か行う内になんとなく「保護者会」ってこういうものなんだ、こういうことを伝えていけばいいんだと少しずつ分かるようになりました。
でも、いざ自分が「クラスリーダー」になって「保護者会」を自分が中心になって作るとなった時はとても難しかったのを覚えています。
思い返してみて、自分の失敗を振り返ってみたいと思います。
1、全体的に硬すぎる
「保護者会」は何年やってもめちゃめちゃ緊張します。
クラスの保護者が一堂に会して行われるので、それはしょうがないと思います。
準備してイメージした通り終われるように
「とにかく無事に終わってほしい」
「変な質問が出ないでほしい」
「アクシデントが起きないでほしい」
そう祈りながらやっています。
こっちがガチガチでやっているものですから、当然「保護者会」自体の雰囲気もガチガチになりますよね。
完全にお通夜状態です(笑)
今ではなるべく明るい雰囲気、楽しい雰囲気の中で「保護者会」を行うように心がけています。
最初に手あそびを入れたり保護者と歌ったり、そんなコーナーを少し作るだけで保護者の表情や雰囲気も柔らかくなるのでこちらも話しやすくなります。
2、専門的な言葉ばかりを並べてしまう
保護者に対して話す資料やメモを作っていると、どうしても専門的な言葉や難しい言葉を多く使用してしまいがちです。
こっちの思いを伝えようと必死になると、なおさらそうなってしまいます。
・やま組(仮)では自分の体に関心を持ち、健康な生活に必要な習慣や態度を身につけられるようにしていきたいと思います。
・きりん組(仮)では栽培物に興味や関心を持ち、生長のようすや変化に気付くことを大切にしていきたいと思います。
そして、私たちは子どもに対して適切に援助しながら、1人ひとりの成長を喜び、気持ちを受け止めながら保育していきたいと思います。
こういった文章がひたすら並んだレジュメを保護者に配り、そのまま読んでいました(笑)
その時にチラチラ保護者を見ていると、まぁ夢の世界に行っている方も多くいました。
どうしても保育者は子どもに対して思いが強すぎるので、逆にこうなってしまいがちだと思います。
もちろんこれらは悪いことではありません。
保育士として専門的な観点から話をするということは絶対に必要なことだと思います。
ただ、そればかりが続いてしまうと保護者も聞いていて分かりづらく、つまらなくなってしまうと思います。
3、内容を詰め込みすぎて、保育士ばかりが喋ってしまう
「保護者会」は大体1時間から2時間くらいということが多いのではないでしょうか。
決まった時間の中で、各項目をどう配分して行っていくかは難しい問題です。
内容が薄すぎたり、時間が余ってしまうことを想像すると地獄なのでやはり多めに準備します。
その中で上の2番に挙げたような専門的な言葉や話をこちら側からしすぎて、気付けば最初から最後までほとんど保育園側が話していたということがありました。
確かに今、考えれば聞いているほうはしんどいですよね・・・(笑)
「保護者会」は保育園側から話す時間が主ですが「懇談会」「懇親会」のような会を「保護者会」の中に組み入れて、保護者同士で話してもらう時間も大切だと思います。
そうするとその間は保育者は話している様子を見たり、聞いたりしていればいいので、時間も上手く使えるので、言い方は悪いですが楽です(笑)
保護者も他の保護者と話をしたい、話を聞いてみたいという願望はけっこう強いのでおすすめの手法です。
「保護者会」に対する意識を変えて、楽になったたった1つのこと
上記に挙げたような失敗を私は繰り返してきました。
今でも上手くいくこともあるし、思い通りにいかないこともあるし「保護者会」は難しいです。
でも、ほんとに最近のことですが「保護者会」に対して1つのことを意識するだけでグッと気持ちが楽になりました。
「保護者会」自体も雰囲気が良くなり、成功する可能性が上がったように思います。
その意識するようにした、たった1つのこととは
・子どもたちやクラスに対する自分の思いを自分の言葉で話す
これだけです。
いやそんなの当たり前だし、なんの参考にもならんやんと言われるかもしれません(笑)
でも、自分的にはこのことをを意識するだけで「保護者会」に対する気持ちがとても楽になりました。
先ほど挙げたように以前は専門的な言葉をひたすら並べて話をしていました。
「一般的に4歳児はこういった身体機能が成長していき、運動はこういったことが出来るようになります。友だちともルールのあるあそびを少しずつ楽しめるようになってきます」
でも、そういった専門的な話も大切にしながらも
「この(4歳児)クラスの良い所はとても元気で外あそびが大好きな所です、私はこのクラスのそんな所が大好きです。私も体を動かしてあそぶのが好きなので、子どもたちと本気で一緒に体を動かしながらあそびたいと思います。ドッジボールなど出来るようになってくるので、みんなであそぶ楽しさを感じながら1年間笑って過ごしていきたいと思います。」
自分の思いや気持ちをしっかり自分の言葉で話すと、保護者にもしっかり伝わるように思います。
話をしている時に保護者の顔を見ても、寝ている人はいなくなったように思います(笑)
保護者会が終わったあとにアンケートを書いてもらうことがありました。
・クラスの先生の気持ちや考え方にとても共感できました。
・子どもを安心して預けることが出来ています。
こんな風な意見を頂けたこともあり、とても嬉しかったのを覚えています。
もちろん「保護者会」に対するやり方や考え方は人それぞれですし、保育園によって違うと思いますが、私はこの気持ちを大切にしてこれからもやっていきたいなと思っています。
「保護者会」はやっぱり気が重い・・でも保護者と直接話せることはチャンスでもある
「クラスリーダー」に対する記事を書いた時とオチが同じ感じになって申し訳ないのですが、「保護者会」だって出来ればやりたくはないです(笑)
準備も用意も大変ですし、かなり前から緊張感とプレッシャーがすごいですもんね。
「保護者会」が年に1回というところもあれば、年に2回というところもあるでしょう。
本当に皆様、いつもお疲れ様です。
「保護者会」を行うのは気が重いですが、考え方を変えればたくさんの保護者と一斉に話すことが出来る唯一の機会です。
自分たちの思いやクラスに対する考え方を保護者にしっかり伝えることが出来る時間です。
そこで保護者の気持ちをしっかり掴むことが出来れば、保護者との信頼関係が生まれます。
保護者と信頼関係が出来ると、保育がしやすくなります。
あまり保護者とうまくいっていないなというクラスがあれば一発逆転のチャンスかもしれません。
私は「保護者会」では保育士としての専門的な知識・意見を大切にしながらも、子どもと関わる1保育士としての自分の気持ちや思いをしっかり言葉にして保護者に届けるようにしたいと思います。
それではまた明日!