仕事(保育)

保育士が子どもの昼寝の時間にやっている5つのこと

保育士が子どもの昼寝の時間にやっている5つのこと アイキャッチ

どうもー、ゆきかざです!

そろそろ保育記事も書かないと、保育士であることを忘れられてしまいそうなので書きたいと思います。

ただ、私は別にたいした保育士ではないので、書けることも少ないんだよなぁ。

そんな中でも自分の思っていることや経験したことを綴っていきたいと思います。

保育者は昼寝の間に何をしているの?

保育士をしていて未だに「子どもとあそぶ以外なにやってるの?」

「お昼寝の間になにやっているの?」と聞かれることがあります。

そう言われて別にいまさらカチンとも来ませんが(笑)

子どもと関わる以外にも、やることは山ほどあります!

そして、それを唯一自由に出来る時間が子どもが寝ている時間です。

1、寝ている子どもの様子、安全を確認し見守る

寝ているとはいえ(だからこそ)子どもの様子を見守る保育者が当然必要です。

午睡番なんて言い方をする園もあるかと思います。

特に年齢の低い子ども寝ている時に事故が起きやすいので、より注意が必要です。

寝ている時(午睡)は最低でも0.1歳で5分おき、2歳で10分おき、幼児クラスでも30分おきには午睡チェックをしているはずです。

はっきり言って5分おきなんてすぐに時間が来ます。

全員確認出来たと思ったら、次の5分はまたやってきます。

それくらい、昼寝中の子どもの安全には気を配っていますし、それが当然のことです。

子どもが昼寝している様子を見守る保育者が必ずいなければいけません。

昼寝中も保育士は気を張って保育を続けています。

2、職員同士で話し合い、打ち合わせを行う

寝ている時間には職員同士で多くの打ち合わせや話し合いを行っています。

ざっと打ち合わせの概要を思い返してみると

・クラス担任同士で話し合う
・クラス担任同士で話し合ったものを園長・主任に伝え、また話し合う
・乳児、幼児クラス全体で話し合う
・園長、主任と各クラスリーダーが集まり話し合う
・行事担当で集まり、行事の進め方を決める
・避難訓練、不審者訓練担当で話し合う
・昼の決まった時間に園長、主任、事務、看護師、栄養士、各クラス1名集まり話し合う(昼礼)
・昼の間に職員会議を行う
・来客と話し合う(交流する他園の方、役所の方、工事業者の方などなど)

これが話し合いのごくごく一部です(笑)

1回やれば終わりではなく、何回も繰り返し行われるものもあります。

特に行事は何回も何回も打ち合わせを重ねて作っていきますので、話し合いの回数はかなり多くなります。

毎日どこかの時間で打ち合わせが入っているのが日常です。

園長クラスになるとほぼどの打ち合わせにも呼ばれるので、ダブルブッキングされてしまうこともよくあります(笑)

話し合いが穏便に終わることもあれば、意見がぶつかり合い険悪になることもあります。

それくらいみんな子どもたちのことを思い、話し合いをしているのです。

3、書類を記入する

子ども昼寝をしている時間に1番追われるのはこの部分かもしれません。

なんせ量がめちゃめちゃ多いです。

書類に関しても各園で種類や呼び方が違ったりするので、細かいツッコミはご容赦ください(笑)

連絡帳

毎日子どもの様子を家庭から書いてきてもらい、そのことに対して返事をし園での子どもの生活の様子を書いてお返しするものです。

毎日書きますし、保護者に読んでもらうものなのでかなり慎重に書きます。

もちろん手書きがほとんどです。

保育日誌

クラス全体の様子を記入する日誌です。

その日の出席人数から欠席の子の理由、天気や特記事項など様々な項目を記入します。

1日を振り返り、子どもの様子をしっかり捉えて書くことが求められます。

どのクラスでも毎日書きます。

個別日誌

クラス全体の日誌とは別に子ども1人ひとりの様子を記入するものです。

1人ひとりが成長するためのねらいを設定しながら、その日の様子を記入します。

個別日誌に関しては全園児書くことは少なく、乳児クラスのみというところが多いです。

ただ気になる子や配慮が必要な子に対しては幼児クラスになっても個別日誌を書くことが多いです。

週案

1週間の週目標や活動やねらい、配慮事項など事前に考えて記入します。

週が始まってから書いては遅いので、担当の週の前の週に提出が求められます。

1週間に1枚書きます。

月案

1か月の目標や子どもの成長のねらいなどを細かく書きます。

月の行事や歌、絵本、その他食育についてや環境設定、保護者との連絡事項などなど記入する項目がたくさんあります。

1か月に1枚書きます。

その日の活動の掲示

その日に行ったことは連絡帳で伝えたり、お迎え時に直接話すことが中心となります。

しかし、園によってはホワイトボードを使い記入し掲示をしたり、場合によっては活動中にカメラで写真を撮り、写真を使って説明するところもあります。

当然、その日のうちに作らなければならないので、保護者がお迎えに来る前に掲示を急いで作ります。

クラスだより

保護者に配布するおたよりです。

保護者に見てもらうので、作る側はかなり大変です。

文章を考えるのもそうですし、なにを載せようかめちゃめちゃ悩みます。

写真やイラストを使ったり、デザイン性やセンスも求められます・・・

写真だって子どもの映る回数が偏ってはいけないなど細かい部分まで気を遣います。

苦労に苦労を重ねて作っても、見てもらえないこともあります(在園中のおたよりをずっと保管してくれた方もいます)

手書き派の人とPC派の人がいると思いますが、園で手書きのみと決められている所もあります。

私は当然PC派です(笑)

1月に1枚、月初に出すことが多いと思います。

配布物・掲示物作成

クラスだより以外にも保護者に配布する手紙・資料はたくさんあります。

なにか準備をお願いする時などは逐一、手紙や掲示をして保護者に伝えお願いしていかなければなりません。

行事書類作成

行事の例えとして保護者会がある場合には、保護者会で使用する書類は担任で作成しなければなりません。

単純に文章の書類もあれば、子どもたちの様子を紹介する写真や動画などの編集もここに含まれます。

年中、保育園には多くの行事があり、特に担当の行事が近付くとそれだけでもう準備で胃が痛くなります。

個人面談記録

年に1回か2回は保護者との個人面談を行います。

面談した内容は当然、記録に残さなければなりません。

面談した人数分書きます。

児童表

入園から退園までの一人ひとりの子どもの、家庭の状況や成長過程を記録し、保管する書類です。

かなり細かく書く部分があり、期ごとに記入しなければなりません。

ちなみに書かずに溜めると大変なことになります(笑)

担当の子の人数分書くことになります。

議事録

先ほど打ち合わせがたくさんあると話をしましたが、会議の議事録もしっかり残さなければなりません。

打ち合わせをしたという事実だけでなく、何事も記録に残すということが求められます。

 

ざっと思いつくだけでもこれくらいでしょうか(笑)

多分、抜けているだけでもっとあると思います。

書類はしっかり書いて残さなければ後に監査などで指摘されてしまいます

 

書類によっては毎日書くものもあれば週に1回、月に1回、年に1回など様々なものがあります。

ただ月に1回のものでもクラス担任が1人であれば毎月書くことになります

2人でも2カ月に1回です。

個人で記入しなければならないものは、担当の子の人数分です。

クラス担任1人で20人のクラスであれば書類×20になります。

書類も書けば良いというわけでもなく園長や主任に厳しくチェックされ、書き直しになることもあります。

保育経験が短いうちは書類で凹むことが多くあります。

でも、書いていればいつかは上手に書けるようになります!(私はまだです)

4、作り物や部屋の装飾をする

昼の時間に作成するものは書類だけではありません。

子どもたちが製作したものに手を加えて完成させたり、飾る作業もあります。

季節によって壁面装飾も変えなければなりません。

クラス内の玩具を入れ替えたり、子どもがあそびやすいように棚を動かしてコーナーの位置を変えたり、環境設定の見直しもします。

また、クラスや園内の清掃を職員で行う場合は昼の間に行います。

掃除や整理整頓もやらなければならない立派な仕事の1つです。

5、休憩を取る

子どもが寝ている間には定められている休憩を取らなければなりません。

昼食に関しては子どもと食べる所もあれば、休憩中に食べる所もあると思います。

食事をする以外だと、大体の人は携帯をいじっていることが多いです(笑)

職員同士で話すことももちろんありますが、リアルなことを言うと誰と一緒になるかで休憩室の空気が変わることもあります(笑)

また、横になれるスペースがある園だと寝る人もけっこういます。

私も疲れていたり、寝不足な時は昼寝をすることがあります。

長く寝すぎるのはよくないですが、少しでも寝れるとスッキリして午後も元気に子どもとあそべるのでおすすめです。

ただ、新人の子とかがいきなり部屋の真ん中でグーグー寝てたら反感を買うと思うのでやめましょう(笑)

 

子どもたちが昼寝の間にやることは上に挙げたようにめちゃめちゃ多いので、どうしても休憩をしっかり取るということが難しい時があります。

「休憩を取らずに子どものために体にムチ打って働く」ということが美徳と考える園や保育士さんもまだ多くいるのかもしれませんが、それは私は良くないと思います。

無理して働くことで当然自分の体への負担も増えますし、周りもその姿を見ると休憩が取りづらくなります

そうなると園全体が働きづらくなり、体調不良の先生や退職者が出やすくなってしまうと思います。

休憩が取れない場合は休憩を取らずに頑張ることより、休憩を回すことが出来る園作りを園全体で考えていくべきだと私は思います。

そう書いていてる私ですが、この保育士不足の現状ではなかなかうまく休憩を回すことすら難しいことを痛感しています。

子どもが寝ている間にもたくさんの仕事を保育士は行っている

自分の昼の様子を思い返し書き出してみましたが、あらためて仕事の多さに愕然としました(笑)

これらのことを毎日全てやっているわけではないし、全ての園で同じことをやっているわけではありません。

ただ、子どもたちが昼寝をしている間にもたくさんの仕事があるということが少しは伝わったのではと思います。

 

子どもたちが寝ている時間といっても長くて2時間くらいのものです。

大きなクラスになればなるほど昼寝も必要としなくなり、就学が近くなれば昼寝の時間もなくなります。

そうなると、昼の間にこれらの仕事をこなすということは不可能に近いです。

仕事に押しつぶされないためには?

職員数に余裕があれば保育中でも仕事を抜けさせてもらい、保育以外の仕事を行うということは出来ます。

クラス内や園全体で協力し合って保育以外の仕事も進めていかなければなりません。

ただどの園も人手不足なのが現状ですから、保育だけで手一杯なところが多いと思います。

書類や打ち合わせなどを簡略化し、仕事量を減らしていくことも必要かと思います。

 

保育士になって子どもと関わる以外の仕事の多さに驚き、辞めていく方も多くいます。

ただ子どもと関わる以外の書類だったり、製作だったりも立派な保育士としての仕事です。

しかし、それに押しつぶされて辞めてしまう保育士が増えるのはもったいなく思います。

難しいことかもしれませんが園全体で協力し試行錯誤しながら、働きやすい保育園を作っていってほしいと思います。

休憩もしっかり取り、そこでは保育士など職員同士が笑って過ごせる時間があってほしいと思います(綺麗事かもしれませんが)

 

保育以外の仕事で辛くなった時は寝ている子どもたちの顔を見に行ってください。

きっと天使に見えることでしょう。

 

それではまた明日!

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