どうもー、ゆきかざです!
本日は保育園の1つの役職について自分なりに考え、書きたいと思います。
保育園によって呼び名は「クラスリーダー」だったり「主担任」だったり、その他にも色々な呼び方があるのかもしれません。(この記事内では「クラスリーダー」で統一します)
いわゆる複数担任のクラスの中でそのクラスの指揮、監督、運営などを1番手に任される人のことですね。
保育士として働くことの責任の重さを感じる、この役職について知ってもらえたら嬉しく思います。
保育園におけるクラスリーダーとは?
保育士になり、最初に就く「役職」
保育士になって最初に就く役職は「クラスリーダー」ではないでしょうか。
最初は複数担任の中で1保育士として経験を積み、自分のクラスの「クラスリーダー」や他の職員から色々なことを教えてもらい成長し、そしていつしか「クラスリーダー」を任せられるようになります。
保育園によって違いはあるでしょうが、4~5年目くらいから「クラスリーダー」に任命されることが多いようです。
早い人だと2年目とかでもいますけどね・・・(大変だ)
子どもの数が少ない所で自分1人しか担任がいなければその時点でもう「クラスリーダー」ということもありますね。
「クラスリーダー」になると責任感やプレッシャーがこれまでと比べ物にならなくなる
自分が初めて「クラスリーダー」をやったのは4年目でした。
そこで1番感じたのは仕事をしていて、責任の重さやプレッシャーがこれまでとは全く違うということでした。
クラスの1保育士として働いていた時にも責任感を持って仕事をしていたつもりですが、なにかあればすぐに「クラスリーダー」に相談していました。
なにか失敗したり謝罪しなければいけないことがあれば「クラスリーダー」が一緒になってやってくれました。
言い換えればクラスでなにかあっても「クラスリーダー」に頼れるという安心感とどこか甘えのようなものを持って働いていたと思います。
自分が「クラスリーダー」になって初めて「クラスリーダー」の大変さ、責任の重さを知ることが出来ました。
「クラスリーダー」になり感じた3つの大変さ
自分が「クラスリーダー」になって感じた(感じる)大変さは大きく3つに分けられます。
1、クラスでなにかあった時は全て自分の責任のように感じる
「クラスリーダー」はそのクラスの責任者なので、クラスでうまくいかなかったことがあると全てが自分の責任のように思えます。
例えば
・期日までに提出物が出せていない
・運動会や発表会でやることが決まっていない
・行事で行うことが成功しなかった
・子どもに怪我があった
・クラス内で意見がまとまらない などなど
これらは全て「クラスリーダー」が悪いわけではありません。
1つ1つの物事によって違いますし、そもそも責任の押し付け合いがしたいわけでもありません。
でもクラスでなにか不手際があったり、上手くいかないことがあると園長・主任から「クラスリーダー」が注意を受けることもありますし、クラスの不手際はクラスのトップである自分が全て悪いんだと思ってしまいます。
つまり「クラスリーダー」になるということは本当に果てしないプレッシャーと責任感を感じながら仕事をするということです。
なにか失敗をしてクラスが崩壊してしまったら(大袈裟かもしれませんが)その責任は自分が取らなければならない、それくらいの気持ちで仕事をしています。
もちろん実際はそんなことはないんですけどね、なにかあれば周りの先生も園長・主任もきっと力になってくれます。
ただ不安感を感じたり、緊張感で体調が悪くなることも多くありました。
1つのクラスを任されるということは本当に重大なことなんです。
自分が任されたそのクラスには大切な命がたくさん集まっているのですから、なおさらです。
2、自分以外の職員に対しての気遣い・配慮が非常に必要になる
複数担任の中で「クラスリーダー」になるということは、他の先生に対して指示や指導をしていく立場になります。
これがとても難しく感じます。
保育士も1人1人に個性がありますし、褒められて伸びるタイプもいれば叱られて火が付く人もいます。
保育経験も人それぞれ違うし、クラスの先生が自分より年上で経験も上ということだってあるでしょう。
そうなると本当に気を遣います。
全てのことを自分でやれるのであれば簡単なのですが、仕事量を考えたらそういうわけにもいかないし、役割を負担のないように分担していかなければなりません。
後輩や新人であれば指導しながら任せられる所は任せて、保育士として成長させていくことも「クラスリーダー」の仕事の1つということになるでしょう。
自分の体調だけでなく、他の先生の体調や精神状態などにも気を遣い、声をかけていってあげなければなりません。
自分やクラスのこと、子どもたちのことだけを考えるだけでなく、クラスの他の先生についても配慮していかなければならないことが「クラスリーダー」の大変なところの1つだと思います。
3、見通しを持ったクラス運営を考えていかなければならない
保育園では毎日、目まぐるしく物事が進んでいき、どんどん仕事は増えていきます。
日々の保育だけでなく、行事の準備や書類の記入・提出などの仕事が山のようにあります。
そのどれもを1つ1つしっかり終わらせていけるように、計画性を持ってクラスで役割分担しながらクラスを運営していきます。
ただ、保育園というのは急に仕事が増えるということがよく起こります。
順調だったはずなのに園長に「急なんだけど、この書類を今週中に提出して」「発表会の内容はこれじゃダメだから、考え直して」なんて言われることもよくあります。
そうなると、これまで計画を立てて余裕を持って進めていたことが全部吹っ飛んだりします。
そんなときでもすぐに臨機応変に対応し、クラスを運営していくという対応力が求められます。
クラスリーダーになること(経験すること)の利点・メリット
1、クラスリーダーを任せられるということは信頼されているということ
園長からクラス発表され「クラスリーダー」に任命されたということは「あなたにそのクラスをお願いしますよ」と託されたということです。
園長も信頼していない人や実力のない人を「クラスリーダー」には任命しないでしょう。
クラスにとって「クラスリーダー」は本当に重要な存在であるからです。
そんな地位や栄誉なんて欲しくないとは言わず「クラスリーダー」に任命された自分は「確かな実力があるんだ」「信頼されているんだ」という気持ちをパワーに変えて仕事をしていってほしいと思います。
2、クラスを運営していく力が身に付く
1保育士として働いていた時には、あまり長期的な視野で子どもを見たり、クラスのことを考えていくということは難しいように思います。
「その日その日をどうしていこうか?」
「自分がリーダーの日(その日の活動を担うという意味のリーダー)にはなにをしようか?」
「とりあえず今週は無事に終わって良かった」
そういう気持ちで自分は過ごしていました。
しかし「クラスリーダー」になると1日のことだけでなく、1か月先や3か月先、最終的には翌年の3月31日にどのような姿に子どもたちを導き、進級(卒園)させていこうかという所まで考えて、保育にあたります。
1日1日を保育していくだけでなく「クラスを運営していく」という力が身に付いてきます。
そうなると自分のクラス以外の事に対しても眼がいくようになるし、物事や考え方の視野が広がります。
「クラスリーダー」を経験して、自分は大きく成長できたように思います。
3、自分のやりたい保育を体現していくことが出来る
自分にクラスを任せられたということは、責任が生まれるということでもありますが、自分の考えるようにクラスを進めていくことも出来るということです。
保育園の保育理念や保育目標などもありますから、なんでもかんでも自由にやれるということではないですが・・・
保育士になったということは自分のやりたい保育であったり、作り上げていきたいクラスの形というものがきっとあると思います。
それを体現できる可能性があるのは「クラスリーダー」の特権であると思います。
4、役職手当がつく(かも?)
これは保育園や会社によって違うので絶対にこうだとは言い切れませんが「クラスリーダー」になることで役職手当がつくことがあります。
ついたとしてもそんなに大きい額ではないと思いますが、やはり仕事の頑張りがお金に表れる、表れないというのはモチベーションの部分で大きく変わってきます。
はっきりいってクラスの保育士と「クラスリーダー」では責任の重さが大きく違うので、少額あがったくらいじゃやりたくないという本音もあるかと思いますが、やるからにはお金で表現してほしいというのも本音だと思います。
正直言えばクラスリーダーはやりたくない(笑)
私はブログではリアルな自分の意見を書きたいと思っていますし、いい格好をしたいわけでもないです(笑)
今回の記事を妥当にまとめるのであれば
「クラスリーダー」になるということはステキなことだよ!
私はみんなから愛される「クラスリーダー」になります!
みんなもっと上を目指していこう!
なんてキラキラした感じで終われば、綺麗なのかもしれません。
でも、私のリアルな意見を言うならば「クラスリーダー」なんてやりたくはありません(笑)
少しの手当と引き換えに大きな責任とプレッシャーを感じて仕事はしたくないです。
ただ、園長に任命されて断るということはおそらく出来ないでしょう。
それならば「クラスリーダー」になるということの利点やメリットをプラスに捉えて仕事をした方が自分のためだと思うのです。
出来ることならやりたくはない。
ただやること(経験すること)は自分の力になるし、やるからには全力でやりたいし、子どもたちのために頑張りたい。
そういう気持ちで私はいます。
保育園の「クラスリーダー」はこれくらいの責任感とプレッシャーを感じながら、頑張って仕事をしているんだと風にこの記事で伝わったのなら嬉しく思います。
それではまた明日!