仕事(保育)

保育士の職業病「腰痛」とその対策【保育現場で必要な配慮】

どうもー、ゆきかざです!

今日は保育士として働くゆきかざが腰痛椎間板ヘルニア)になった時の話を書きたいと思います。

腰痛は本当に辛いです。

日常生活に支障が出ますし、なかなか治りづらいです。

今回の記事が保育士など子どもと関わる仕事の方や、腰痛持ちの方の参考になればと思います。

保育士の職業病と聞かれて思い浮かぶのはなんですか?

保育士にとってなりやすい怪我や病気ってなんでしょう?

そう質問するといくつか答えがあがると思いますが、1番多い答えと予想されるのは腰痛という答えではないでしょうか。

やはり抱っこ、おんぶが当たり前の仕事ですからね。

子どもと関わる以外にも、重い荷物を運んだり雑用も多くあります。

本当に体力勝負な仕事だと日々感じています。

 

10年以上保育士として働いている私もその予想通り腰痛持ちであります。

本当の地獄の痛みを味わった経験もあります(笑)

そこで保育士の職業病である腰痛にたいして今日は書きたいと思います。

しかし、普通に腰痛対策を書いてもしょうがありません。

検索で「腰痛 対策 治療法」と打てば、たくさんの整体や整形外科のHPが出て詳しく教えてくれると思います(笑)

ですので、私は保育現場で働く上での腰痛対策を書きたいと思います。

腰痛(椎間板ヘルニア)になった時のこと

腰痛にも色々種類がありますが、私がなったのは椎間板ヘルニアというものです。

皆さんも名前くらいは聞いたことがあると思います。

聞いた印象として「なんか痛そう」ということもなんとなく想像できるのではないでしょうか。

しかし、実際の椎間板ヘルニア「痛そう」なんてそんな優しい言葉で表現できるものではありません(笑)

 

地獄です!(笑)

 

なぜ私が椎間板ヘルニアになったかと言うと、やはり慢性的な腰への負担というのがあったからです。

先ほども書きましたが、保育士は子どもの抱っこ・おんぶを日常的に長時間、多くの回数しています。

乳児の軽い子だとしても抱っこ・おんぶを繰り返していると、かなりの疲労が溜まります。

これは腰だけに限らず、腕・足・首など全てにあてはまります。

 

また、抱っこするのは小さい乳児さんだけではありません。

幼児クラスの大きい子だって、まだまだこの世に生まれて3~6年くらいです。

保育士に甘えたい時もたくさんあります、そんな時は抱っこしてあげたいじゃないですか。

でも、年長になると大きい子は25キロとか超えますからね(笑)

そういう子が急に後ろから飛び乗ってきた時の衝撃はかなりのものです。

女性の先生で首が動かせなくなった、肩が上がらなくなった、そんなことはしょっちゅう聞きます、それが保育の現場です。

 

そういった毎日の仕事を通して私の腰には慢性的な疲労や痛みが溜まっていきました。

なんとなく違和感や腰の重さを感じてはいたものの、まぁ大丈夫だろう!

そんな気持ちでいました。

 

しかし、ある日のこと・・・

草野球中に起きた悲劇、地獄の痛みの入り口

私は草野球をしていてとあるグラウンドにいました。

急に話が変わったとビックリされる読者の方もいるかもしれません。

急に腰痛から野球って、斬新すぎるだろう。

でも、これが腰痛地獄の入り口だったんです。

 

自分をイチローだと思い込み、今日も外野でノックを受けていました。

ノッカーが私に向かってゴロのノックを打ちました。

軽快に前進しゴロを処理してキャッチャーまでレーザービームをぶちかまそう、そう思いました。

ボールを捕球しようと前かがみになった瞬間

 

「バキッ!」

 

腰から破滅の音が聞こえました。

これまでに感じたことのない痛み・重さ・衝撃で私は卒倒しました。

当然野球を続けられるわけもなく、私はすぐに帰宅しました。

 

病院に行くべきだったのですが、日曜日ということで病院には行けませんでした。

そして、その夜に大事な友達の結婚式があったので、そんな時間もありませんでした。

 

「友達の結婚式がある日の朝に草野球やってんじゃない!」

そんな言葉は聞こえません。

激痛に耐えながら、式に参加していたのを覚えています。

 

痛くならないような姿勢を保つことは可能なのですが、動くたびに「ギャー!」と声が出るほどの痛みが出ました。

1番つらかったのは車の乗り降りです。

奥さんに駅まで送り迎えしてもらえたのですが、車の乗り降りはけっこう腰に負担かかる体勢なんですよね。

車の中でも何回も悲鳴をあげたのを覚えています。

痛みを感じたらすぐに病院に行きましょう

さすがにまずいと思い整形外科に行ったところ椎間板ヘルニアと診断されました。

整形外科に通院して超音波を当てて温めたり、腰椎の牽引をしたりリハビリを行い、腰痛ベルト・湿布など病院以外で出来る治療・対策も行いました。

 

腰椎の牽引って初めてやった時はめっちゃ怖かったです(笑)

変な機械に乗っけられて上半身と下半身をおもいっきり引っ張られますからね。

体が分離しちゃうんじゃないかと(笑)

慣れてくると気持ちいいのですが、客観的に見たらすごいことされてるんだろうなと笑ってしまいそうになります。

 

病院に通い治療したことで悲鳴をあげるほどの痛みはなくなりましたが、今でも痛くなったり、重さを感じることがあります。

きっと完治するということは難しいのだと思います。

私の友達はヘルニアで入院して手術を行いましたが、完治には至らなかったようです。

保育士を続けていく以上、腰痛とはこれからもずっと付き合っていくことになると思います。

それなら上手く付き合っていくしかないですね。

保育士にとっての腰痛対策とは?

腰が痛くとも、保育士として日々より良い保育を行っていかなければなりません。

腰痛を理由に子どもになにかあってはならないのです。

そこで実際の保育現場でどう腰痛と向き合い、対応しているかを整理してみました。

腰痛対策に使えるアイテムを使う

これは一般的な対策と同じですが、使えるアイテムを使うということです。

私が使うものは主に腰痛ベルトと湿布です。

腰痛ベルトは巻くだけで腰への負担が全然違います

腰痛を防止する姿勢の維持も出来るので、かなり効果があります。

腰痛はいつ出るのか分からないので、私はいつも更衣室のロッカーに腰痛ベルトを入れてあります(笑)

ぜひ、強がらず見た目など気にせず体のために使える物は使っていきましょう。

腰痛を発症する体勢を取らない

いわゆる前かがみの姿勢というのは本当に危険です。

私が外野でゴロを捕ったような姿勢ですね(笑)

ましてや前かがみの状態で「よっこいしょ」と重いものを持ち上げるというのは腰痛持ちに取っては自殺行為です。

物を持ち上げる時は必ず足を曲げてスクワットの動きで持つようにしましょう。

 

ここまでは保育現場には限らない対策でした。

私が今回の記事で1番伝えたかったのは次のことです。

周りに怪我(病気)のことをしっかり伝える(配慮してもらう)

保育現場で腰痛になった場合は必ずそのことを周り(園長を中心にした職員全て)にしっかり伝えることが大切です。

伝えた上で腰痛が悪化しないように配慮してもらうようにしましょう。

自分1人で抱え込んで、頑張りすぎても怪我が悪化するだけです。

悪くなれば出勤すら出来なくなり、場合によっては長期療養が必要になります。

 

大切な保育士の1人であるあなたが長く保育園に来れなくなってしまう、園にとっても子どもたちにとっても悲しいです。

必ず無理せずに周りに伝え、その点に関して配慮してもらってください。

今回は私のケースで腰痛としましたが、それ以外のどんな怪我や病気に置き換えても同じです。

 

私の場合もこういう怪我の状況ですと園長に相談しました。

他のクラス担任にも伝えると、子どもたちには他の先生から話をしてくれました。

そうすると優しい子どもたちは

 

「せんせい、こしはやくなおしてね」

「いたくならないようにマッサージしてあげるね」

 

なんて泣けるような言葉をかけてくれました。

子どもにもしっかり伝えることで自分より大きい大人(保育者)でも、痛かったりつらいこともある、そういうことに気付いてくれます。

つらい人や困っている人に対して、優しく出来るような心の成長も感じることが出来ました。

 

たしかに自分としては情けない気持ちになります(男なのでなおさら)

大好きな子どもたちを抱っこできない、力仕事も他の人に任せてしまう。

でも、そこで無理をして体を壊すほうがよっぽど迷惑をかけることになると思います。

だから、本当に辛い時はしっかりと伝え、周りに甘える気持ちが必要だと思います。

その分、調子がいい時は大好きな子どもたちとたくさん体を動かしてあそぶし、求められたときは抱っこだってたくさんします。

 

保育園で働いている人でいつでも120%元気いっぱい絶好調!なんて人はあまりいないと思います。

必ずどこかに痛みや怪我、病気を抱えているような気がします。

だからこそみんなで支えあう気持ちが必要だと思います。

 

私が腰痛ヒーヒー言ってしんどい時に助けてもらったように、誰かが体調悪そうな時は自分がその分がんばる。

そういう気持ちが保育園の職員には必要だと思うし、連携を取って仕事をしていくという意味では、子どもと関わること以外のことでも協力する姿勢が大事だと思います。

そういったことがしっかり出来ている保育園は良い園だと思うし、人間関係や職場の雰囲気も良く、子どもや保護者からも愛されると思います

そんな保育園になれることを目指して私はやっていきたいと思います。

言葉で言うのは簡単なんですけどね、実際に行うとなると難しいのが本音です(人手不足だし色々な人がいますから)

でも、私は頑張ります!

最後にひねくれた読者のために重要なことを言います

保育士(保育園)と腰痛についての話をしました。

しかし、ここでなんにでも文句をつけたがる読者の中にはこういう風に思った方もいるかもしれません。

 

「ゆきかざの腰痛って、保育じゃなくて草野球が原因じゃね?」

 

いったいなんのことだかさっぱり分かりません。

私の腰痛は日々一生懸命仕事をし、子どもと関わる中で発症したものです。

決して毎週欠かさず長時間楽しんでいた草野球が原因ではありません。

あくまで完全に発症した時が草野球中だったということだけですので、そこらへんはお間違えの無いようにお願いいたします(笑)

 

それではまた明日!

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POSTED COMMENT

  1. かんた より:

    はじめまして。
    昨日ツイッターをフォローさせていただきました、かんたと言います。

    こちらの記事を読ませていただき、保育士という仕事の実態を少しでも理解できたような気がします(笑)
    自分もスポーツをしていたころに腰をやってしまったので、お気持ち理解できます(笑)
    ともかく、無理をせず、体を大事にしていきましょう!(笑)

    0
    • yukikaza より:

      はじめまして!
      コメントありがとうございます!

      私は特殊な保育士だと思ってますので、一般的な保育士の参考にはならないかもしれませんが、それで楽しんでもらえたら嬉しいです(笑)
      腰痛はほんとつらいですよね、体が資本ですからがんばりましょう!

      ブログを見せていただき、Twitterアカウントも探したのですが分からなったので、コメントでもTwitterでもいいので教えてもらえたらガンガン絡みにいきますので、よかったら教えてください。
      よろしくお願いします!

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  2. WIND より:

    腰痛は辛いですよね。
    自分も8年ほど前に腰椎分離すべり症で手術をしました。
    プレートとボルトが腰に装着されています。(笑)

    かなり昔の漫画で申し訳ないのですが、「めぞん一刻」の中で
    主人公の五代が保父試験に合格したものの就職先が見つからない状態で
    最終的に決めてとなったのが、男性園長が腰を痛めたためでした。

    >私はいつも更衣室のロッカーに腰痛ベルトを入れてあります(笑)

    という事は、仕事中のみ使用されているのですね。
    これは正解だと思います。
    腰の負担を軽減してくれるコルセットですが、常時つけていると、
    体幹の筋肉が衰えてしまい、逆に悪いのです。

    子どもが飛び乗ってきたりは可愛いですけど、パワーに加減がないので
    ゆきかざさんも、身体に気を付けつつ頑張ってくださいね。

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    • yukikaza より:

      手術経験があるんですね、何事も先輩ですね(笑)

      自分のバイブルはめぞん一刻です、漫画を好きになったことと、自分が保育士になったことはなんの因果関係もないのですが、好きになったのはなにか導かれたのかもしれません(笑)

      仕事中だけですねー、そんな副作用があるとは知りませんでした。
      本当に辛い時だけにしておきます。

      子どもにとってはあそんでほしいだけで悪意はないですからね、健康第一で頑張っていきます!

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