仕事(保育)

保育士は子どものためならいくらでも時間を捧げられるが故に倒れる

保育士は子どものためなら いくらでも時間を捧げられるが 故に倒れる アイキャッチ

どうもー、ゆきかざです!

珍しく、普通の保育記事です。

いや、普通でもないかもしれません。

すでにタイトルが「愛のままにわがままに~」くらい長くて意味不明ですもんね(笑)

書いてみたらけっこうダークな内容になってしまったかもしれません。

ほぼ日記のような感覚で思ったこと(経験したこと)を書きました。

よかったら読んでくださいな!

保育士は「子どもが好き」である

保育士は子どものことが大好きです。

いつでも、愛情をもって接しています。

労働条件が良くないと言われている中でも、保育士になりたいという人が減ることはありません。

「子どもが好き」だから子どもと関わる仕事をしたい、そういう若者が多くいて夢を持って働き始めます。

 

でも中にはあまりの過酷さや想像と違う労働環境で、1-2年で辞めてしまう人もいます。

昨今の保育士不足はそういった事情も多くあると思います。

年度初めの今頃はTwitterでも、働いている保育園の不平不満が飛び交います。

確かに話をよく聞いてみると、ひどい保育園だったりひどい保育者がいるものだと思います。

 

ただ私が伝えたいのは良い保育園もたくさんあるし、働きやすい保育園も多くあります。

尊敬できる園長や主任、先輩の先生方も必ずいます。

保育の黒い部分は世の中に溢れているので、ポジティブな部分も伝えていきたいなと常々考えています。

「子どもが好き」故に、子どものために全ての時間を注いだら、ぶっ倒れそうになった

私も働き始めて数年は「仕事」に「子ども」に全てを注いでいました。

「子どもが好き」という気持ちもあったし「仕事を一生懸命やらなければいけない」という必死さもありました。

先輩方からのプレッシャーみたいなものも感じていました(被害妄想だったかもしれませんが)

 

結果的に365日の内、350日くらいは子どものために働いていたんじゃないかという年もありました。

今、考えれば「すごい」というよりは「あり得ない」といった感じです。

まぁ、若い時はそれでもなんとかなったかもしれませんが、今では絶対無理ですね(笑)

 

「子どもが好き」という気持ちがある故に「子どものためならいくらでも時間を捧げられてしまう」

それが保育士の本質です(もちろん各個人に差異はありますが)

そりゃ当然めちゃめちゃしんどいし「もうここまでやらなくてもいいだろう」って思うこともありました。

でも、がんばったあとに子どもの嬉しそうな顔を見ると「達成感」や「満足感」を感じ、それがまた次に頑張るための活力となりました。

ただ当然そのしわ寄せは必ず来るので、体調を崩したり「子どもが好き」でも仕事をするのが辛くなることもありました。

「子どもが好き」という気持ちと引き換えに、働かされている感覚

「子どもが好き」という気持ちは仕事のモチベーションになります。

ただ、子どものために働きすぎると「子どもが好き」という気持ちと引き換えに働かされている感覚に陥ることがありました。

とっても言葉は悪くて、表現として正しいかは分かりませんが。

 

保育士は給料だって高くはないし、どれだけ残業しても残業代が出ないこともあります。

休日に仕事を持ち帰り、自分の時間を使って仕事をすることもほとんどでした。

それでも「子どもが好き」だからやらなきゃいけない。

「子どものために頑張らなければいけない」

「子どもが好きなのに、子どものために頑張らないのはおかしい」

 

良いとはいえない労働条件の中でも「子どもが好き」という気持ちを削ってパワーに変えて、働かなければいけない。

そんな感覚の中で働くのがいつしか苦痛になっていました。

「子どもが好き」だからこそ自分のことも大切に

今ではそんな働き方をするのはやめました。

もちろん今でも「子どもは大好き」です。

ただ、そんな働き方を続けていたら必ず自分が壊れてしまうと思ったからです。

 

今、大切にしていることは「自分の出来る範囲の中で最大限に子どものために頑張ること」です。

昔と比べたら子どものために費やす時間は減ったと思います。

そうなると保育士は自分自身に対して「頑張っていない」「努力していない」「楽をしようとしている」と罪悪感を感じます。

 

でも、いつしかそんな感覚もなくなりました。

なぜなら、子どもたちは保育者の出来る範囲の努力でも、頑張ったことに対して嬉しそうな反応を見せてくれるからです。

 

都合の良い解釈かもしれませんが、もし本当に頑張りすぎて保育者が倒れて働けなくなったら、やっぱり悲しむのは子どもたちだと思います。

保育園からしても大切な職員が欠けてしまうのは悲しいし、その穴を埋めるのは簡単ではありません。

なにより大切なのは保育者として心も体も健康に働けること、そして子どもたちのために長く続けられることだと思います。

若い保育士に自分の経験や価値観を押し付けないように

若い時にそんな経験をして年を取ってくると、若い先生たちにも自分のやってきたことを同じように押し付けたくなります(ジジイみたいな言い方でいやですね(笑))

でも、それは私は絶対にやめようと思います。

「若いんだから・子どもが好きなのだから、いつでも子どものことを考えて働きなさい」なんて絶対に言いたくありません。

 

自分が若い頃に経験したことは今となっては良い経験だとは思いますが、同じことはしてほしくないと思います。

「子どもが好き」であるならば自分のことも大切にして休日はゆっくり休んだり、趣味の時間を取ったり、家族と過ごしてほしいなと思います。

 

そして、私もそういったライフスタイルで生きていきたいと思います。

仕事も子どもも好きですが、それ以上に休日が好きですし(笑)家族と過ごしたり、趣味でピアノ弾いたり、ブログ書いたりすることが楽しいです。

そんなリフレッシュ出来る時間があるから、また仕事の日には笑顔で頑張れるような気がします。

自分が安心して安定して働ける保育園を目指そう

保育士は子どもが大好きです。

やろうと思えばいくらでも、自分の時間を大好きな子どものために捧げられます。

でも、それで自分が倒れてしまうような、壊れてしまうような働き方は良い働き方とは言えません。

大好きな子どもたちのために健康で笑顔で働ける、そんな働き方で保育士を長く続けてほしいと思います。

 

言葉や文字にすれば簡単に聞こえますが、実際はとても難しいです。

保育園の方針や職員の個々の考え方もありますし、自分がこう働きたいからこうするということが通らないのが保育園でもあります。

ましてや若い内は自分のペースで仕事をするということは難しいです。

そんな中でも自分の働き方をある程度自己管理しながら、保育園に対しても働き方を進言したり、園のみんなで考えていく。

そんな保育園を作っていけたら、そんな保育園で働けたらいいですね。

そして、自分のことも大切にできる保育士でいてください。

 

それではまた明日!

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