どうもー、ゆきかざです!
今日は保育士さん向けではなく、お子様を保育園に入園させたい保護者向けの記事です。
保育園の入園前に園見学に行かれることがあると思います。
その時にどの部分に注目すればその園が良い保育園かを見極めることが出来るポイントを現役保育士の視点からお伝えします。
Contents
保育園の【園見学】には行くべきか?
私は保育園の園見学に来られた保護者を案内したり、園の説明をすることがあります。
月に数回、園見学を行っていますがほぼ毎回定員まで埋まっています。
それくらい我が子を通わせる保育園をしっかり見ておきたいという保護者の意欲を感じます。
ただ、希望する保育園どころかどこの保育園にも入園出来ないということも多い現状がなんとも厳しいです・・・
ただ、それでも希望を出す保育園はやはり自分の目で見ておいた方がいいと思います。
保育園に通い始めると家にいる時間より、保育園にいる時間の方が長くなることもあります(睡眠時間を除けば)
大事な我が子を預ける保育園はなるべく信頼できるところに預けたいと思うのが普通だと思うし、保護者としての責務でもあると思います。
園見学は行っている日が限られていたり、定員オーバーで断られることもありますので早めに予約をして行きましょう。
【園見学】の予約方法や持ち物は!?
【園見学】は基本的に見学したい園に直接、電話して申し込めば大丈夫です。
園によっては役所を通してほしいと言われることもあるので、その時は市や区の保育園を管理している課に電話して申し込みましょう。
持ち物は特にありませんが、筆記用具やメモ帳くらいは【園見学】に来るのであれば持ってきてほしいです。
予約の際には履物(スリッパや内履き)が必要かどうかは確認しておきましょう(忘れてもスリッパを出してもらえるとは思いますが)
保育園で感染症が流行るなど状況によって【園見学】が中止になることもありますので、予約の際は自分の連絡先をしっかり伝えておきましょう。
当日に保育園に行く時間はぴったりか少し前くらいがベストです。
保育園の【園見学】で見るべきポイント
実際に保育園に行った時に見るべきポイントを説明します。
ただ言われるがままに見るよりも事前にポイントを抑えておくだけで、園見学の効果がぐっと上がりますよ。
園全体を実際に案内してくれるかどうか?
園見学を説明してくれるのは園長先生であることが多いです。
他には副園長、主任保育士、事務、園ではなく会社の人など各園や日によって違うこともあります。
まず大事なのは園見学で実際に園内を端から端まで案内してくれるかどうかです。
園見学と謳っておきながら「一室に集まって、資料を渡して説明して終わり」というのでは不十分ですし、なにか案内したくない理由があるのかもと勘ぐってしまいそうです。
実際に園内を歩いて、隅々まで見せてくれるかを確認しましょう。
ただ案内するだけでなく具体的な説明があるかどうか?
実際に案内をしてもらっても「ここが〇歳児室です」「ここが調理室です」など単純な説明だけでは不十分です。
その部屋がどういう所にねらいを持って使われているのかなど実際に見ながら説明してくれる園は良い園です。
園内、室内の環境は整っているかどうか?
子どもが室内であそんでいる時に、中にまで入って部屋を見せてくれるかどうかはその園によると思います。
実際に入れなくても廊下などから室内の環境は見れると思いますので、よく見てみてください。
・年齢に合った玩具がたくさん揃っているか?
・整理整頓はしっかりされていて、物など乱雑になっていないか?
・装飾は季節や月に合ったものになっているか?
・災害対策がしっかり行われているか? など
見るべき点はいくらでもあるのですが、数分で全てをチェックするのは難しいですし、あら探しみたいになっても良くないので、数点だけ抑えておけばいいと思います。
裏話をしてしまえば外部の人が園に来る前は必ず部屋をキレイにするよう指示が出ますので、普段よりは整頓されていると思います(笑)
それでも災害に関わる避難リュックや防災頭巾などは普段の様子が出ますので、そこがしっかり整っていれば大丈夫だと思います。
あそべるスペースは十分にあるか?
我が子を預ける上で気になるのはたくさんあそぶことが出来るかどうかだと思います。
その園がどんな活動を多く行ない大事にしているか、あそべるスペースがどれくらいあるのかは確認しておくべきです。
園庭があるのが1番良いですが他にも屋上やホール、隣接する公園や広場など体を動かせる場所がたくさんあるのが理想です。
ただ、小規模園も増えており園庭がないという保育園も多いです。
その場合、日々の活動でどのように体を動かす工夫をしているかは聞いておくとよいでしょう。
散歩はどのようにしているか?安全対策はしっかり出来ているか?
園庭がある園もない園も散歩は活動として多く取り入れてると思います。
特に園庭のない園は散歩が体を動かす活動として中心になります。
どこの公園に行っているかや散歩の頻度など聞いておきましょう。
散歩で1番大切なのは安全対策です。
最近は保育園の散歩中での痛ましい事故が相次いでいます。
そのため特に今は散歩時の安全対策をどの園も徹底しているはずです。
散歩マップを見せてもらったり、散歩時の安全対策をどうしているかなどを聞いておくと安心出来るでしょう。
子どもがいきいきと過ごしているか?
ここで説明していても思いますが、園見学に行くとどうしても良くない点を探してしまいます。
ただ、保育園で働いている立場で言わせてもらえれば良いところも見てほしいです(笑)
園で過ごしている子がいきいきとしてあそんでいれば、それはもちろん良い保育園です。
見学に来ている人に対して挨拶をしたり、人懐っこく話してくる子が多いところも良いですね。
職員の対応はどうか?
案内されている時はたくさんの職員に会います。
その時の対応として
・しっかり挨拶をしてくれるか?
・表情は固くないか?
・子どもとの関わりは笑顔で行えているか?
・口調や言葉遣いは優しいかどうか?
・声は過度に大きくないか?
そういった点は気にしておくといいでしょう。
ただ、先ほども挙げたように園に外部の人が来ている時は必ずよそ行きの対応をします(これは悪いことではなく、自然なことです)
職員本来の姿は自分が見られていないと思っている時に出ます(笑)
外部の人が来ているにも関わらず、子どもや職員への言葉や関わりが良くない人がいる園は少し不安ですね(あまりいないとは思いますが)
気になる点は質問しよう
案内が終わると、最後に質問タイムがあると思います。
気になる点があればここで聞いておきましょう。
・うちの子はアレルギーがあるけどどんな対応をしてくれるのか?
・子どもを預けられない時はどんな時なのか?
・行事は何曜日にあるのか?
・急な残業の時はどれくらい見てもらえるのか? などなど
自分にとって気になることをそのままにしておくと不安にも繋がりますので、聞ける時に聞いておきましょう。
保育園としてすぐに答えられることもあれば、その場では分からないこともあるかもしれません。
ただ、保育園には色々な専門職の方がいるので(保育士・看護師・栄養士・調理師など)相談して答えを出してくれるはずです。
一緒に見学に来ている人も聞きたいことかもしれませんので、我慢せずに聞きましょう。
【園見学】では良くないところを探しつつも、良い所にもたくさん目を向けてほしい
園見学の目的としては大事なのは「ここは自分に合わない、ここには入れたくない」という園に出会わないことです。
ただ、普通にやっている保育園であればまずそんな所は少ないと思います。
ここで園見学のポイントを書いてみて、どうしても悪い所の探し方みたいな内容になってしまって、保育士として働いている自分も少し心苦しくなりました(笑)
基本的にはどの保育園も良い保育園ですし、ステキな保育者がたくさんいますので、それはちゃんと伝えておきたいと思います。
案内をしてくれる人はきっと自分の園の特色や力を入れている点、個性的な点などたくさん説明してくれると思います。
この園に子どもが入園したら「こんな風に育ってくれるんじゃないか?」「こんな活動を楽しんで行えるんじゃないか?」など、楽しい未来を想像してほしいと思います。
ぜひ、園の方が話す園の良い所にも耳を傾け、保育園選びの大事なポイントにしてほしいと思います。
これが現役保育士からのお願いです(笑)
【園見学】に行って自分の目で確かめて、安心出来る保育園選びを
今回は保護者の方に向けて「保育園の園見学」のポイントを書かせていただきました。
【園見学】は重要ですので、必ず入園前には行くようにしましょう。
出来れば1人ではなくお母さん・お父さんや祖父母など複数人で行けると、色々な所に気付きやすくなるのでおすすめです。
実際に働いている保育士としては色々見られるので緊張しますし、出来ればやりたくはないのが本音です(笑)
でも、普段通りやっている姿を見てもらえればいいと思うし、園見学に来て「この園がいい!」と思って、入園してきてくれたら嬉しいですよね。
最初にも述べましたが、今は「この園に入りたい!」と思っても入ることが出来ないのが普通の状況です。
それでも、入園出来る可能性があるところは見学に行って、安心した状況で大事な我が子を入園させてほしいと思います。
それではまた明日!