どうもー、ゆきかざです!
先日、平成31年(令和元年)の保育士試験の日程が発表されました。
<前期試験>
筆記試験:平成31年4月20日(土)、21日(日)
実技試験:平成31年6月30日(日)
<後期試験>
筆記試験:平成31年10月19日(土)、20日(日)
実技試験:平成31年12月8日(日)
実技試験の課題についても同様に発表されました。
試験に向けてすでに勉強を始められている方もいるでしょう。
筆記試験は全て受かっているので、ひたすら実技対策を頑張っているという方もいるかと思います。
私、ゆきかざももう10年以上前に保育士試験を受けて、保育士資格を取得しました。
あれから、もう10年以上経つのか・・・しみじみ(笑)
今回は平成31年の音楽の課題曲である【どんぐりころころ】【バスごっこ】をピアノで演奏しましたので、よかったら参考にしてください。
加えて私が保育士試験を受けた時のことを思い返し、なにかアドバイスを送れればと思います。
しかし先ほども言ったようにだいぶ前のことでありますし試験官でもないので「私が」思うポイントということだけはご承知くださいませ。
あと、オマケ程度に「言語」の試験についても私の経験を伝えたいと思います。
「造形」に関しては私には語れることが1つもないので、申し訳ありません(笑)
Contents
課題曲2曲を弾く際に使用した楽譜
今回は「保育の楽譜マニア(笑)」の私が持っている楽譜本の中で1番難易度が低い本を選んで弾きました。
保育士試験ではあまりにもレベルの高い演奏は求められませんし、難しいのを選びすぎて間違えたり、歌が疎かになることが1番不合格の原因となります。
出来るだけ簡単な楽譜を選ぶことが合格のポイントです。
この楽譜であれば「どんぐりころころ」「バスごっこ」2曲ともに載っており、他の楽譜と比べても簡単にアレンジされているのでおすすめです。
課題曲① 【どんぐりころころ】について
「どんぐりころころ」は作詞が青木存義さん、作曲が梁田貞さんです。
誰もが小さい頃に歌ったことがあると思いますので、ピアノを弾く上でも曲調はイメージしやすいかと思います。
【どんぐりころころ】の歌詞(1番のみ)
どんぐりころころ どんぶりこ
おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちわ
ぼっちゃん いっしょにあそびましょ
課題曲① 【どんぐりころころ】の演奏動画
楽譜の通りに弾くと前奏がけっこう難しく感じます。
右手と左手が近づきすぎてしまうのも問題です。
その場合は前奏を歌の終わり4小節の部分に変えて弾くのがおすすめです。
また左手を和音で弾くのが難しい場合は単音にして弾くとさらに弾きやすくなると思います。
【簡易前奏あり 左手を単音にしたさらに簡単なバージョン(2回繰り返し)】
先ほどのバージョンより簡単になったかと思います。
「受験申請の手引き」には前奏・後奏は付けてもよいという記述があります。
言い換えればなくてもよいということなので、それでも難しいという場合は前奏はなくしてしまいましょう。
【どんぐりころころ】を弾く時や歌う時のポイント!
・かわいく楽しい曲なので、元気に大声でというよりもやさしく歌うことを意識しましょう。
・指使いはそれほど難しくありませんが、楽譜に書かれた指番号を参考にしながら弾くと、スムーズに弾けると思います。
【どんぐりころころ】を弾く時や歌う時のの注意点
・あるあるですが、どんぐりころころ「どんぶりこ」です。「どんぐりこ」ではありませんので気をつけましょう。
・前奏が難しい場合は簡単にしたり、なくしましょう。
・左手を和音で弾くのが難しければ単音で弾きましょう。
・テンポが速くなりすぎないように出だしはゆっくり入りましょう。
課題曲② 【バスごっこ】について
「バスごっこ」は作詞が香山美子さん、作曲が湯山昭さんです。
現役保育士の私としてはこの歌が課題曲になったのはかなり驚きでした。
理由は
・手あそびで歌うのが主で、ピアノで弾く機会が少ない。
・子どもとのやり取りが中心。
・単純にピアノで弾くことが難しい。
ピアノの経験があまりない方にとっては難しく、試験を受ける上で壁になるかもしれません。
時間をかけてたくさん練習していきましょう。
【バスごっこ】の歌詞(1番のみ)
おおがたバスに のってます
きっぷをじゅんに わたしてね
おとなりへ(ハイ) おとなりへ(ハイ)
おとなりへ(ハイ) おとなりへ(ハイ)
おわりのひとは ポケットに!
課題曲② 【バスごっこ】の演奏動画
【前奏あり 楽譜の通りに弾いているバージョン(2回繰り返し)】
全体の曲調は伝わったかと思います。
楽譜通りに弾くと、やはりかなり難しいですね。
これでさらに歌をつけるとなると、かなり大変かと思います。
右手のメロディーの音符を省くことは難しいので、左手の弾かなくてもよい音符は省いてしまうとさらに簡単になるかと思います。
【バスごっこ】を弾く時や歌う時のポイント!
・明るく元気のよさがポイントの曲です。はずむように弾けるとよいでしょう。
・(ハイ)の部分は歌うかどうか迷うと思います。子どもに歌って聴かせることが試験の課題と考えると歌うほうが良いのかと思います。
・「ポケットに!」の前の左手の部分はスタッカートを入れると、軽やかに聞こえます。
【バスごっこ】を弾く時や歌う時のの注意点
・元気に強く弾こうとすると、ミスが出やすくなります。無理をしすぎない程度に弾くことがコツです。
・テンポの速い曲ですが、早く弾きすぎるとかなり間違えやすくなります。自分の弾けるテンポで入りましょう。
・「おとなりへ(ハイ)」の部分はドからシ(♭)まで指が動きますので、指使いが難しい部分です。練習して指に覚えさせていきましょう。
【どんぐりころころ】と【バスごっこ】の2曲を弾いてみて思うこと
今回、私が課題曲2曲を弾いてみて思ったことは以下の点です。
・「どんぐりころころ」はゆっくりしたテンポの中で優しく正確に弾くことが求められる。
・「バスごっこ」は早いテンポの中で元気さ、楽しさを求められる。
・「バスごっこ」では子どもが複数いることを想定した掛け合いを求められる。
・難易度は【バスごっこ】の方がかなり高め
2曲の弾くテンポが違う
2曲は弾くテンポがだいぶ違います。
楽譜によると「どんぐりころころ」は♩=60、「バスごっこ」は♩=130となっています。
これは1分間に四分音符がいくつ入るかという意味を示していますが、詳しいことは知らなくでも大丈夫です(笑)
数字が大きいほうが早いということだけ分かれば大丈夫です。
「バスごっこ」の方がだいぶ数字が大きいですよね。
2曲の対比という意味ではテンポをしっかり変えて弾けるかがポイントだと思います。
2曲のイメージが少し異なる
昨年度の「アイアイ」と「おかあさん」程ではないですが、2曲の歌のイメージが少し違います。
「どんぐりころころ」は全体的に優しさと楽しさが求められます。
「バスごっこ」も楽しさが求められますが、そこに元気さや明るさも加わります。
同じように弾いたり、反対に弾いては曲の持ち味が出ないのでイメージを意識した弾き方を心がけましょう。
難易度は「バスごっこ」の方がかなり高め
「どんぐりころころ」はテンポもゆっくりで、昔からなじみがある分弾きやすく、歌いやすいと思います。
しかし「バスごっこ」はテンポも速いし、それに合わせて歌を歌いさらに掛け合いもあるという点でかなり難しいです。
現役保育士である私も動画を撮る時は何回か撮り直しました(笑)
難しい曲を弾ける(歌える)ようになるには、これはもう練習しかありません。
ただその下準備として簡単な楽譜の用意であったり、弾きやすいようにアレンジするなども大切です。
今回紹介した楽譜以外にも簡単なものが見つかったり、良いアレンジが出来たら随時紹介していきます!
「音楽」実技試験当日のポイント・注意点
私が試験を受けたのはもう10年以上も前なので参考にはならないかもしれませんが、当日に意識したことを思い出して書きますので、よかったら参考にしてください。
本番までにグランドピアノで練習をしておきましょう
本番ではグランドピアノを弾くことになると思います。
家にグランドピアノがあって、それで毎日練習しているという人であれば問題はないでしょう。
しかし、キーボードや電子ピアノで練習していると鍵盤の重さが全く変わります。
弾いてみていつもと違うと一気に焦って、力が出せなくなってしまいます。
グランドピアノがある場所(知り合いの家・ピアノ教室)などで何回かは練習させてもらっておきましょう。
「本番はピアノが違うんだ」とあらかじめ意識しておくことが大切です、それだけで落ち着いて臨むことができます。
朝からしっかり声を出しておきましょう
「音楽」「言語」ともに声を使う試験となります。
声のケアは数日前からしっかりしておきましょう。
決して前日にカラオケに行くなどしてはいけません(笑)
声が枯れたら終了です。
当日は朝から緊張していることと思います。
1人で試験に挑むことが多いと思いますが、試験でいきなり今日最初の声を出すのは危険です。
朝の内に誰かと会話をして声を出しておきましょう。
家族と住んでいる人は家族と話せば良いですね。
一人暮らしであれば、朝に寄ったコンビニとかでもいいのでお釣りをもらう時に「ありがとう」と声を出しておきましょう。
それだけでだいぶ変わると思います。
喉のケアに水分とのど飴は用意しておきましょう。
同じようなことですがのどのケアは必須です。
当日の環境は分かりませんが、時期的に室内が乾燥していることも考えられます。
水分をしっかり摂ってのどを潤したり、のど飴を舐めるなどしましょう。
ただし水分の摂りすぎには要注意です。
理由はお分かりかと思いますが、トイレが近くなるからです(笑)
試験が近付いてきたのにトイレが気になると集中できなくなります。
試験時間を考えながら水分を摂っていきましょう、またトイレは早めに済ませましょう。(特に女性は大変混雑することが予想されますので)
1番の敵は「緊張」と「プレッシャー」である
受験する方は実技試験の対策・練習をあらかた行っている状況で試験を受けると思うので、はっきり言えば練習したことをそのまま試験で出せれば合格できると思います。
ただ練習したことをそのまま出すということが本当に難しいです。
その1番の理由は「緊張」です。
これまでやってきたことが報われるか報われないかはその1日、その数分で決まると思うと緊張するなというほうが無理だと思います。
ただ「緊張」しすぎて力を発揮できずに終わってしまうのは悔しいですよね。
人それぞれ緊張しない方法などはお持ちかもしれませんが、私なりの緊張解消法を書きたいと思います。
100点を出そうとせず、70-80点で良いと考える
練習でやってきたことが100点とすれば本番でも100点を出すのはほぼ不可能です。
ましてや120点なんて絶対に無理です。
ただ必死で練習してきた自分(あなた)なら70~80点取れればそれで合格できる。
そう考えると少し楽になりませんか!?
100点取ろうと思うとミスしちゃいけない、間違っちゃいけないと余計自分にプレッシャーがかかります。
7割・8割出せれば大丈夫と考えて、自分へのプレッシャーを楽にしてあげてください。
自分を追い込みすぎない・試験を大事にしすぎない
この試験のために何か月・いや何年と賭けてきたことだと思いますが、そう思って試験に臨むと本当に失敗が怖くなります。
もちろん絶対に受かるんだという気持ちは大切ですが、当日は1回その気持ちを胸の奥にしまってください。
私の場合はこの試験がさほど重要じゃないんだと自分に思い込ませることで緊張を軽減させるという方法を取ります。
その時によく考えるのが
「試験に落ちても別に人生が終わるわけじゃない」
「もしここで失敗しても宇宙の歴史からしたら私の失敗なんて些細なことだ」
大事な試験の時になにを考えているんだと思われるかもですが、これも全ては合格のためです(笑)
緊張や自分へのプレッシャーは本当に力を発揮できなくなる大きな原因となります。
「私は緊張なんてしたことない」という強心臓の方なら問題ないと思いますが、緊張しやすい人がこれらのアドバイスで少しでも楽になれば嬉しく思います。
「言語」の試験について
私は「音楽」と「言語」で実技試験を受けました。
言語の試験に関しては今回あらためて試験の手引きを見ているとちょっと変わったんだなと思いました。
まぁ10年以上経てばそれは変わりますよね。
私の時は話す題材は自由だったし、対象年齢は3~5歳で当日に言い渡されるようになっていました。
今年度は対象年齢は【3歳児】でお話は以下の4つと決められています。
昨年度あった「てぶくろ」がなくなり、「ももたろう」が加わりましたね。
1. 「おむすびころりん」(日本の昔話)
2. 「ももたろう」(日本の昔話)
3. 「3びきのこぶた」(イギリスの昔話)
4. 「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)
対象年齢や話が決められている分、ある意味優しくなったのかなと思いました。
しかし私の時は3分で終わらなくても良かったのが、今では3分でまとめなければいけないということですので、そこが少し難しいように思いました。
こればかりは練習しかないなと思います。
まずは題材を決めて自分の言葉で話を作り3分にまとめて覚えていく。
あとはひたすら架空の子ども相手に練習していくことだと思います。
私も自分の部屋でずっと壁に向かって話しかけていたのを思い出します(笑)
「言語」の試験で当日に気をつけること
3歳児が15人程度目の前にいることを想定して話をします。
当日は子どもに見立てて椅子を置いてくれるようですね、私の時は何もなく試験官のおじさま・おばさま2人に話したのを覚えています。(目線はもちろん子どもを想定して下を見ていましたが)
まず大切なことはその時だけはプライドなんて捨てて、目の前に子どもがいるということを意識して、ある意味演技して行うということです。
目の前にいるのはおじさん・おばさんかもしれませんが子どもが本当にいると思って、子どもに話しかけることを意識して行いましょう。
あと言葉で表現できるのは話のスピード・声の大小や、キャラクターによって演じ分けることくらいだと思います。
また表情もポイントになると思います、話に集中しすぎて顔がずっと怖い表情だったり、無表情にならないように話の流れに合わせた表情作りも心がけましょう。
適切な身振り・手振りを加えてくださいとも「試験の手引き」に書かれていますので、動作もしっかり入れていきましょう。
最後に1つだけどうしても伝えたいこと
書いていたらとても長くなってしまいました。
途中で読むのが嫌になった人もいるでしょう。
最後まで見てくれたあなた、ありがとうございます。
何回も繰り返しになりますが私が試験を受けたのは10年以上前になります。
ですので、私のその時の記憶と今年の試験について自分なりに調べてこの記事を書きました。
「私」が思うポイントなので的外れなことを言っているかもしれませんし、独断と偏見に基づいたものということでご了承ください。
ただ1つだけ絶対に間違いのない事実を、保育士試験を受けるあなたに伝えたいです。
それは
「10年以上前に保育士試験で資格を取った私は、今でもその保育士資格を活かして保育士として働いている」
ということです。
これだけは絶対の事実です。
今回試験を受けるあなたは合格したその先に不安を感じているかもしれません。
「試験で資格を取ってもちゃんと働いていけるだろうか?」
たしかに保育園の中で学校に行って資格を取った人と比べれば、保育士試験で資格を取った人は少数派です。
でも、実際に保育園の中で働いたらもうそれは関係ありません。
もちろん学校に行ってたくさん勉強して、厳しい実習を経験してきた人たちを私は尊敬しています。
その人たちの足を引っ張らないように負けないように、勉強したり研修に行ったり、まだまだ努力しなければと思います。
でも、子どもたちから見れば先生がどうやって資格を取ったかなんて関係ないのです。
保育園の中で「あの人は保育士試験で資格を取った人だから」なんて差別されたこともありません。
さっき言った言葉にさらに付け加えるなら
「保育士試験で資格を取り10年以上経った今でも私は保育士という仕事を自分の大好きな仕事として、毎日楽しく仕事をしています」
と受験するあなたに伝えたいです。
もちろん辛いこと、大変なこと、辞めたくなったこと、それぞれありましたし今でもありますが、それでも続けています。
今回受験されるあなたにこの事実が伝わることで、少しでも勉強や練習に対する今後のやる気・モチベーションにつながれば良いなと思います。
あなたに季節外れの桜が咲くことを祈っています。
そしてその時には保育士として一緒に働きましょう!
それではまた明日!